超わかりやすく「利益の種類」を解説してみた!
いまやビジネスパーソンなら必ず知っておきたい会計スキル。
今回は、一番とっつきやすい「利益」というものを解説していきたいと思います。
まずはこちらをご覧ください。
- 粗利益
- 営業利益
- 経常利益
- 税引前当期純利益
- 当期純利益
ひとつくらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、詳しく説明できる方は少数だと思います。
そこで、今回はこの「利益の種類」についてわかりやすく解説していきたいと思います!
さっそく、お家を作っている大西ホームという会社を例に考えてみましょう!
売上高とは純粋に売り上げのこと
お家を建てて、それを販売して利益を得ている大西ホームという会社があります。
お家を田中さんへ1000万円で売ることにしました。
田中さんはお家を手に入れるかわりに、大西ホームへ1000万円のお金を渡しました。
受け取った1000万円は「売上高」といいます。
※2018年の売り上げは、田中さんからもらった1000万円のみという設定です
粗利益は粗すぎる
大西ホームはお家を建てるために、次の材料を仕入れました。
- 木材(50万円)
- とびら(10万円)
- キッチン(40万円)
- お風呂(80万円)
- トイレ(5万円)
- エアコン(10万円)
これらを「原価」といいます。
合計195万円になります。
先ほどの「売上高」から「原価」を差し引くと、どれだけ儲かったかがわかります。
1000万円(売上高)から195万円(原価)を引くと805万円が手元に残ります。
これを「粗利益(売上総利益)」といいます。
売上高から原価を引いただけのざっくり計算です。
「粗い」とは「おおざっぱ」という意味で、かなりおおざっぱな計算をして出てきた数値であることがわかります。
営業利益は「営業」という言葉がややこしくしている
お家を作るには、材料使って組み立ててくれる「大工さん」や「設備屋さん」へお給料を払わなければいけません。
その他にも、大西ホームの事務所が入っているテナントの家賃や光熱費なども必要になります。
- 大工さんへのお給料(40万円)
- 設備屋さんへのお給料(40万円)
- 事務所のお家賃(30万円)
- 水道光熱費(5万円)
これらを「販売管理費(販管費)」といいます。
合計115万円になります。
先ほどの粗利益(805万円)から販売管理費(115万円)を差し引くと690万円が手元に残ります。
これを「営業利益」といいます。
経常利益の「経常」なんて普段見ないよ
大西ホームは、不要になった会社のパソコンを売ることにしました。
買い取りに出したところ、20万円で売れました。
では、その20万円は誰のものでしょうか?
それは、大西ホームのものです。社長の財布に入れてはいけないお金なのですね!
これを「営業外収益」といいます。
また、大西ホームは銀行からお金を借りているため、利息を払わなければなりません。
今回は10万円の利息を銀行に支払いました。
この利息のことを「営業外費用」といいます。
会社の本業(お家を作る事)以外で得た収益や費用を差し引きすると、さらに詳しい収益がわかります。
先ほどの営業利益(690万円)に営業外収益(20万円)を足して、そこから営業外費用(10万円)を引かなければなりません。
すると、経常利益(700万円)が手元に残ります。
税引前当期純利益は言葉通りな気がする
大西ホームは大塚電機の株式(50万円で購入)を所有しておりました。
値上がりしていたのでそろそろ売却することにしました。
70万円で売れたため、20万円の利益を手にすることができました。
これを「特別利益」といいます。
しかし、横山ショッピングセンターの株式(80万円で購入)は、なんと40万円に値下がりしていました。
もっと値下がりすると悲しいので、こちらも売ることにしました。
40万円の損をしてしまいました・・・。
これを「特別損失」といいます。
株を売却した結果、合計で20万円の損をしてしまいました。
経常利益(700万円)から、特別利益と特別損益(20万円※今回は損をしたためマイナス)を引くと680万円が手元に残ります。
これを、「税引前当期純利益」といいます。
先ほどの「営業外収益」や「営業外費用」と同じなのではないか?と思われた方も多いはず。。。
しかし、明確な違いがあるのです。
それは、「営業外収益」や「営業外費用」は、毎年定期的に発生する収益や費用のことをいうのに対し、「特別利益」や「特別損失」は、その年だけ例外的に発生した利益や損失のことをいいます。
当期純利益はそのまんまですね
大西ホームは儲かったお金から、税金を払わなければなりません。
税金は「法人税」「事業税」「住民税」などがあげられます。
先ほどの利益680万円から税金をすべて引いた金額が大西ホームの当期純利益となります。
税金のトータルが204万円(仮)でしたので、当期純利益は476万円となりました。
最終的に、黒字や赤字とはこの「当期純利益」がプラスかマイナスかで判断されます。
まとめ
いかがでしたか?
おおまかなイメージは沸いたのではないでしょうか?
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