「頭がいいのね」vs「よく頑張ったわね」。どちらの褒め方が正解!?
今回は中室牧子著『「学力」の経済学』から、子育ての中でよく議論される「褒め方」についてご紹介いたします。
テストで良い点を取った時に「頭がいいのね(能力)」と褒めるのが良いのか、それとも「よく頑張ったわね(過程)」と褒めるのが良いのか。
今までは永遠のテーマだったこの問題。
ついに終止符が打たれますよ!!
Q1:あなたはどちらだと思いますか!?
Q2:それはなぜですか!?
- 自分がそうやって育てられたから
- 友達はそうやって育てているから
- 今そうやって育てている最中だから
99%が上記のような誰かの経験則からきているでしょう。
そもそも、褒め方の正解(求めるもの)とはなんでしょうか?
それは、「子どもが若いうちから勉強をすることでより多くの選択肢を得ることができ、幸せで豊かな人生を送ってほしい」という希望を叶えるのに一番近い方法、それこそが正解だと思います。
そこで今回は、「自身がそうやって育てられてきたから」や「知人はそうやって育てているから」等の経験則ではなく希望を叶えられる確率が高い方法、つまり科学的根拠のある方法をご紹介いたします!
子育てについて、科学的根拠のある方法をもっと知りたいよ!って方は、こちらにリンクを貼っておきますので是非読んでみてくださいね!
褒めるときは「よく頑張ったわね」が正解!
コロンビア大学のミューラー教授らが行った実験によると、
褒める時は、「よく頑張ったわね」と実際に行った過程を褒めることで、子どもたちはやる気を出し、挑戦し、成績が良くなることが判明しました。
褒め方の正解は、「過程を褒める事」だったのです。
反対に、
「〇〇は頭が良いのよ」
「〇〇は才能があるから」
などと能力を褒められることはとても嬉しいことですが、とんでもないデメリットが判明しました。
「頭がいいのね」と褒めることで成績が下がる!?
コロンビア大学のミューラー教授らは、ある小学校の生徒を対象にして褒め方に関する実験を行いました。
6回にわたるこの実験でわかったことは、
「子どもの元々の能力(頭の良さ)を褒めると、子どもたちは意欲を失い、成績が低下する」ということです。
「頭がいいのね」と元々の能力を褒められた子どもは、試験のゴールを「良い点数を取る事」であると考え、テストで良い点数が取れなかった時には、成績についてウソをつく傾向が見られました。
一方、「良く頑張ったわね」と褒められた方は、難しいテストでも粘り強く問題を解こうと挑戦し、悪い点数を取ってしまっても「努力が足りないせいだ」と考える傾向がみられました。
つまり、褒め方の違いで子どもたちの取り組み方に真逆の影響を与えることが判明したのです!
まとめ
いかがでしたか?
子どもを褒めるときには、是非「過程」について褒めてあげてください。
- 「テスト期間、頑張って勉強していたもんね!」
- 「難しい問題も克服できるように頑張ったもんね!」
- 「ゲームや遊びを我慢できるなんてすごいことだよ!」
このように過程を褒めてあげることによって、やる気を失わず新しいことにも挑戦し、様々な可能性の芽を育ててあげることが出来るでしょう!